浄血理論に基づく、体質にあった食事療法とは何か?
今回は、お茶の水クリニック院長 森下敬一先生を取材させていただきました。
森下先生の理念『すべての病気は「血液のよごれ」が原因であり、「浄血」こそ万病の根本療法である』とおっしゃられています。そして、現代医学の技術や医薬品のみに頼った対症療法を改め、体質にあった正しい玄米・菜食の食事療法により、自らの自然治癒力を高めることで回復へと導いておられます。40年以上も前から、食事とガンの関係を説かれておられる森下先生から、詳しくいろいろなお話を伺うことができました。
2時間近い取材の中からごく一部ですが、ご紹介させていただきます。
坂井 今日はどうぞよろしくお願いいたします。早速ですが、まず始めに、癌を治すための食事療法について、森下先生のお話をお願いできますでしょうか。
森下先生 癌を食事療法で治された人というのは、全国にごまんといます。今あちらこちらで食事療法がやり始められているけど、みんな森下療法のやり方を勉強して、一部分自分流に変えたりなんかして、それぞれやっておられるようです。日本の医学界で、癌の食事療法を最初に始めた私を忘れないで下さい。
私は国会(衆議院科学技術振興対策特別委員会)証言もやってるんです。1966年の4月7日。1968年の3月21日。癌は食事療法でなければ治らないということを。「マクガバンレポート」(1977年)より11年も前の話です。
そして、私が 1970 年にここで開業して、ここで癌の食事療法を標榜して、癌を食べ物で治すと言った時に、癌研や癌センターの医師達が大騒ぎしたわけですよ。そういう週刊誌もちゃんと残ってますよ。そんなバカなことは出来るわけ無い。癌と食べ物は一切関係ありません。そういう医者達が森下療法を潰しにかかった時期もありましたね。
だから私のことを、もし知らないで食事療法をやってる医者がいたとしたら、それはもう完全にモグリですよ。そんなことあろうはずがないということです。
坂井 今までの経験の中で、先生の所で良くなった方たちが、癌を克服する為に、一番有効であると思われる治療方法を教えていただけませんか。
森下先生 癌を治す方法?一番良いのは、それは食事療法です。玄米菜食。あとは氣能値(きのうち)測定というものをやってるわけです。
たとえば肺癌の場合、脳下垂体、視床下部、大脳皮質。それから体の内臓の状態など、全部4、 50 例ずつの平均値ですが、癌罹患時の各内臓組織の生命エネルギー値(即ち、氣能値)の変動を約20年に亘って調べてきました。そのポイントをおさえて食事療法を指導していくことが大事です。
坂井 体力が弱ってる方、抗がん剤を使っていた方なども血液状態をみて、気能値を計りながら、先生がより適切な処方をされていくといった進め方になるのですね。
森下先生 そうです。食毒や薬毒を速やかに体外に排毒していくということですね。しかし抗がん剤、副腎皮質ホルモンや抗生物質などの“良く効く”と言われている薬剤は、体の細胞といったん結びついたらまず容易に離れられないもの。そういう風に化学薬剤と細胞とが結びついた状態を改善していかないといけないのです。
坂井 先生の治療方法というのは、抗がん剤等は全く使わないし、手術も放射線も勧めないので、痛みに七転八倒するような方がおられないのですね。
森下先生 そうです。だから考え方が重要なんです。あなた方が知っている、一般常識、現代西洋医学的な考え方から脱出しなければならない。だから我々は患者さん達に学習をしなさい、勉強しなさい、頭を切り替えなさいと常に言っているわけです。勉強しなければ駄目です。しっかりまず勉強してもらうことが先決問題。今の癌に対する概念というのが間違っているのですよ。もともとはそんなに恐い病気じゃないのです。
「癌・三大療法」によるダメージの他に、患者の体質や癌の特性などの諸条件を「氣能医学的」に精査した上で、正しい方法論をとればちゃんと治ります。何も難しい問題は無いわけです。癌は最初から余計なことさえやらなければ、非常に良く治りますよ。
その他の収録内容
・自分が毎日食べてる玄米雑穀のご飯に対して、本当に手を合わせて、心から「ありがとう。よろしくお願いします。」なんていうことを言いながらご飯を召し上がられるというような精神状態に変わっていった時に、病気というのは初めて治る。
・ 日本人が肉食を始めたのは、アメリカの占領政策に他ならない。
・ 西洋医学は癌の本体を知らずして天下を取ってしまった。これが人類における不幸の始まり。
森下先生お忙しいところ、取材にご協力いただき誠にありがとうございました。