気、血の流れの滞りを取り、がんも治る 自律神経免疫療法
【つむじ押し療法】【爪もみ療法】
自律神経免疫療法の【つむじ押し療法】とは、頭部から足底に至る治療点を探し、磁気針や注射針で刺激する療法です。
つむじから体の先端に向かって通っている気の流れの滞りを取り、気が全身に行き渡ることで、本来持っている病気を治す力を引き出すのです。手足の爪の生えぎわにある井穴(せいけつ)も免疫力を上げる治療点です。
治療時間は人にもよりますが、約20〜25分。
たったこれだけなのですが、この治療はさまざまな病気に威力を発揮しています。 がん、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、パーキンソン病、膠原病などの難病や、高血圧、糖尿病などさまざまな病気に著効を示しているのです。
●自律神経のバランスを整えれば病気は治る
治療のベースにあるのは、福田稔先生と、新潟大学大学院医歯学総合研究科教授・安保徹先生が発見した「福田−安保理論」です。 これは、自律神経と白血球のかかわりを明らかにすることで、病気発症のメカニズム、病気を治すメカニズムを説き明かした理論です。
つまり「病気になる原因は、自律神経の乱れにともなって、免疫力が低下し、自然治癒力の働きが悪くなることにある。自律神経のバランスを整えれば病気が治る」というものです。
●免疫力は血液検査で判明する
免疫力は、白血球中の顆粒球とリンパ球の比率で推しはかることができます。
健康な人は、顆粒球が白血球全体の54〜60%、リンパ球が35〜41%、単球(マクロファージ)が約5%前後の割合になっています。
病気になったときは、免疫機能が十分働いていない状態――つまり、白血球内のバランスが崩れ、顆粒球が増えすぎて極端な交感神経優位の状態、あるいはリンパ球が増えすぎて極端な副交感神経優位の状態になってしまっています。
自律神経免疫療法では、血液検査で治療効果をはかります。治療を始めると、白血球内の顆粒球やリンパ球のバランスが変わるごとに、体調が良くなっていきます。
●福田―安保理論が生まれた背景
なぜかゴルフに行けないお天気の日
福田−安保理論が生まれた背景には、ゴルフ好きの福田先生が遭遇した、不思議な現象 がありました。平成3年頃、福田先生が外科医として勤務していた新潟県北部のある町では、秋から冬にかけて「だし」と呼ばれる大風が吹き、この大風が吹き終わった後は、気圧が低気圧から高気圧へ変わり、好天が何日か続きます。
その頃、ゴルフが趣味だった福田先生は、お天気の良い日にはゴルフに出かけたくなり ます。ところが、いざ出かけようとすると、判で押したように虫垂炎の急患が入り、ゴルフには行けなくなってしまうのです。天気の悪い日でも虫垂炎の患者さんはいましたから、はじめは何かの偶然かと思いました。しかし、晴れた日の虫垂炎患者があまりに多いので、不思議に思った福田先生は、天気と虫垂炎に何か関係があるのか調べてみることにしました。
すると、次のようなことがわかったのです。
虫垂炎の57%が晴天の高気圧帯で発症し、気圧が高くなるほど虫垂炎の重症度は高くなり、手術が必要なほどの虫垂炎も発症率が高くなることが判明しました。 「気圧と病気には大きな関連性がある!」と気づいた福田先生は、これを掘り下げれば、病気が治るしくみがわかるかもしれないと感じました。
その後偶然、新潟大学医学部教授で免疫学者の安保徹先生との出会いがあり、共同研究を始めることになり、「福田−安保理論」の発見に至るのです。
*症例紹介
すい臓がん、リウマチ M・Tさん 女性 60歳 B型
|
白血球数 |
顆粒球 |
リンパ球 |
単球 |
平成22.11 |
6400個 |
72% |
22%
1408個 |
6%
384個 |
平成23.1 |
6400個 |
66% |
27%
1728個 |
6.8%
435個 |
平成23.9 |
8700個 |
68% |
27%
2349個 |
5.1%
444個 |
平成23.12 |
8900個 |
61% |
35%
3115個 |
3.4%
302個 |
平成24.3 |
6600個 |
68% |
27%
1782個 |
5.2%
343個 |
弟が病院の検査科で勤務していて、リウマチになったときに、ステロイドじゃなくて免疫抑制剤を使ったら治るだろうということで、使った。すい蔵がんになって、受診にきたのは、確か、そう初診は平成22年11月。足が冷えていて、歩けなかった。
関連はなさそうに見えても、免疫抑制剤が大きく関連しているのだろうと思うよ。薬は飲めば飲むほど悪くなる。
血液検査をすると、顆粒球が72%と異常に多く、リンパ球は22%しかなかった。 その後治療して、3ヶ月〜半年ごとの血液検査の結果を見ると(表1)、リンパ球は22%〜27%〜35%とだんだん増えている。血液検査は3ヶ月ごとくらいだからね。白血球数は6400〜8900へ、平成24年3月にはまた6600に減っている。白血球数は、その人の力を表すのだよ。
今までは、リンパ球が上がることで、がんに対抗すると思っていた。しかし、この単球の数を見てごらん。384個だったものが、435個。健康な人は200〜250個くらいだ。単球、つまりマクロファージは体のそうじ屋だ。リンパ球だけでなくて、単球を動かして、体は治っていっているのだね。 治療していくと、姿勢も最初は悪かったが、どんどん良くなっていった。がんも落ち着いているし、徐々に血液検査の結果も健康な人の数値に近づいてくるだろう。大丈夫だ。
・・・続きは希輝(きらら)通信10号に掲載しています・・・・
〜編集担当・しろがねの感想
実際の施術の様子も紙面に紹介していますが、福田先生が患者さんのつむじから足先まで磁気針で流していくと、「体がお風呂上がりのようにポカポカする」とみなさんおっしゃって、歩けなかった人が歩いて帰ったり、精神疾患の中学生が良くなったりと、信じられないことが起こっていました。薬を使わない代替医療はたくさんあって、福田先生のように普通の病院よりもずっと治る率が高いのに、西洋医学以外は「邪道、あやしいもの」という悪いイメージが一般的であるのは残念で仕方ありません。